告白の日とデマの拡散
本日、6月1日は告白の日!
みなさんは告白しますか?されますか?
などというおちゃらけは置いておいて、
果たして、6/1は本当に告白の日なんでしょうか?
まず、6月1日が告白の日だと言っているのは主に
twitter上の中高生の世代です。
この盛り上がりはトレンドに乗るほどの規模です。
しかも一時的ではなく昨日の昼すぎからいままでずーっとです。
若いね!青春だね!
でもみなさん、今日は告白の日ではないですよ!
というのは、何を根拠にいっているのでしょうか。
ここには、デマにまつわる興味深い構造があったので書いてみます。
おそらく、6/1が告白の日と言われた起源は
ジューンブライドにちなんだプロポーズの日だと思われます。
しかし、6月の第一日曜日がその定義の日です。
つまり、今年は2015年6月7日がその日になります。
そうです、そうなんです。
6月1日が告白の日であるというのは2014年の話なんです。
しかし、その情報が一年越しに発掘され伝播しているのです。
定義とは切り離されて、6/1=告白の日であると。
ここにはデマの大変興味深い構造があります。
去年定義を知っていて、それに基づいて6/1が告白の日であると書いた情報を
全く違う人がみて覚えていたらどうなるでしょうか。
そうです、今回のようになりますよね。
しかし、どちらも仕方ないことではあります。
だって、6月の第1日曜日である今日は告白の日だって!
とは言わないですもんね。だれも。
が、デマが拡散しているというのは事実です。
デマは、もちろん何者かの悪意に由来するものだけではないんです。
事実の結びつきがある意味仕方ないように切り取られ、
結果的に間違ったことを伝えてしまっているいい事例だな、と思いました。
また、情報を伝える際にその定義や根拠にまでさかのぼって伝えることが
僕たちネット利用者にもとめられていることだと感じました。
自分の情報の発信力を無視しない、過小評価しないで、
責任ある発信力を身に付けたいものです。